安倍晋三元首相の父・晋太郎元外相の墓がある、山口県長門市でも衝撃が広がった。

 墓の近くに住む80代女性は「晋三さんは墓参りの時に地元の人と触れ合うので、私も握手してもらった。少し早口だけど穏やかでいい人。具合が良くなればと願っている」と心配そうに語った。

 長門市の江原達也市長は「このような暴挙は民主主義に対する重大な挑戦であり、決して許されるものではなく、強い憤りを覚えます。一刻も早いご回復をお祈りいたします」とのコメントを出した。

 光市の市川熙(ひろし)市長は8日、訪問先の県庁で記者団の取材に応じ「こんなことは絶対にあってはならない。それ以外の言葉が浮かばないし、今も信じられない。日本の政治に大きな影響が出ると思うが、それが一体どんな影響となるのか。ご回復をお祈りするだけです」と表情を曇らせた。

 岩国市の福田良彦市長は記者団の取材に「言葉がない。政治家だから常に命を張っているし、安倍元首相は、まさに命を張って政治をされてきた方だ。その方の命を銃で狙うなんて許せない。怒りしかない」と語気を強めた。

https://mainichi.jp/articles/20220708/k00/00m/040/214000c