0001それでも動く名無し
2022/07/12(火) 09:38:17.82ID:zjdxc709dなにしろキャンプでも観客の人数からして近鉄とはケタ違い。平日でもパ・リーグの公式戦よりもファンの数が多かったほど。近鉄時代は朝、球場に行くと、必ずと言っていいほど散歩に来るおじさんがいて、彼に「おはよう!」と挨拶するところから一日がスタートする。昼間は近所の保育園の子供たちが散歩がてら球場にやって来て「頑張れ!」と声を掛けてくれた。そんな姿に気持ちがなごんだものだ。
ところが巨人は朝、ホテルの玄関を出た瞬間にファンの人たちが山ほどいて、ロープで規制していたくらい。原辰徳さんや松井秀喜らのスターがいて、われわれが乗ったバスが球場に着くなり、ファンでごった返した。中でも人を呼んだのは長嶋監督。長嶋さんの見ている前で、サインプレーに参加、投ゴロをさばいて本塁に悪送球をしようものなら、客席から大きなタメ息が漏れる。神経質な選手はやがてイップスになり、ボールを投げられなくなることも。覚えたはずのサインがアタマから飛んでしまう選手もいた。近鉄ならコーチに「おい、しっかりやれよ」と言われて終わりだが。=つづく
(阿波野秀幸/元プロ野球選手)
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c9766ab4aee980528f7e9f07b268186ff5bb4ad