https://i.imgur.com/cUl0wRQ.jpg
https://www.tokyo-np.co.jp/article/190144
東京都江戸川区立東小岩小学校四年の林陽月(ひづき)さん(9つ)と両親が六月、工事中に倒れ、意識不明の男性作業員に自動体外式除細動器(AED)などで処置し、命を救った。迅速な救命措置ができた鍵は、林さんが夏休みの自由研究で作った「自宅近くのAEDマップ」だった。 (太田理英子)
 区と小岩消防署によると、六月四日午後六時ごろ、林さん宅にリフォーム工事のため訪れていた四十代の男性作業員が、突然意識を失って倒れたという。陽月さんの父親で小学校副校長の正隆さん(50)は救命救急講習を受けたことがあり、母親で保育園副園長の美弘さん(37)とすぐに心臓マッサージを始め、一一九番通報した。
 一刻を争う事態の中で、美弘さんは、陽月さんが小学一年の時に作った自宅近くのAEDマップの存在を思い出した。二人で地元を歩いてAEDを設置しているマンションやホテルを調べ、その地図や設置場所の写真をスケッチブックに貼り付けたもの。AEDに関心を持ったのは、過去に正隆さんがマラソン中に倒れて一時心肺停止状態になり、AEDによって一命をとりとめたことがきっかけだった。