部下にパワハラを繰り返したとして、陸上自衛隊は19日、中部方面警務隊本部に所属する50代の男性幹部自衛官を停職3日の懲戒処分とした。

伊丹駐屯地広報班によると、男性幹部は2020年4月~21年12月ごろ、複数の部下に対し、指導中に「返事をしないやつは殺したくなる」などと暴言を繰り返したり怒鳴ったりした。

 21年12月、目撃者が警務隊本部に報告。聞き取りの結果、男性幹部が日常的に威圧的な言動で指導していたことが判明した。男性幹部は「パワハラへの認識が甘かった。反省している」と話したという。

 警務隊は自衛隊内の犯罪捜査を担当する組織。陸自は男性幹部の階級を明らかにしていない。

 白岸正太郎・中部方面警務隊長は「誠に遺憾。明朗闊達な職場環境の構築を徹底し、再発防止に努める」としている。