巨人の原辰徳監督(63)が20日、東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、山口寿一オーナー(65)に前半戦の報告を行った。球宴にコーチとして参加することもあり、球宴期間中ではなくこの日のヤクルト戦(神宮)前に時間が設けられた。「いいところ、足りないところ、そういうところも含めていい話ができた」と明かした。

 4月までは最大11の貯金をつくったが、坂本、吉川ら主力に故障者が続いたこともあり、45勝50敗1分けの5位と負けが先行している。それでも大勢、山崎伊、平内、堀田、中山、増田陸ら経験の浅い若手を起用。「真っ白いキャンバスに一生懸命絵を描こうとしている人が多い。その描いた絵も時に『えっ!?』ていうものもあるけれども、しかし、完成したら必ずきちんとしたいい絵になる。それぐらいの素材の中で、我々も辛抱強く戦っている」と経験を着実に積ませている。

 “発掘と育成”を掲げた今季、シーズン前の補強は、FAを見送って外国人選手の獲得のみとし、現有戦力の底上げをしながら、勝利を目指すことを託された。その中で計算していた梶谷、中川の故障、ビエイラ、デラロサの不調は誤算だったが「けがをしている、あるいは戦うことのできない、ちょっと計算が狂っているという現状も分かった上で、ただ、その(現有戦力底上げの方針の)ブレというものはオーナー、私にはないということが確認できた」と今後も育成と勝利を両立させるべく、粘り強く戦う方針を確認し合った。
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報知