今だから言えますが、お湯を沸かすおじさんが一度だけ女湯ののぞき穴を見せてくれました。胸がドキドキしたのを覚えています。何もかも変わっていましたが、境内の何の木か分かりませんが木はまだありました。その木の下で大起関や羽島山関に稽古を付けてもらいました。今は駐車場になっています。それでも懐かしさでいっぱいです。涙が出そうでした。これで心残りはありません。
 15歳で初めて名古屋に来て65年、思えばその間、一度も休んでいません。それが自慢です。たくさんの人に助けていただきました。恋もしました。来年は名古屋場所を見に来るつもりです。では皆さん、さようなら。25日は東京へ帰ります。「白い街」名古屋。また会う日まで。なーんちゃって今の話は冗談冗談です。私はしぶといです。(元横綱)