購入者の半数以上がシングル女性
精子にも“値上げラッシュ”の波が! 世界最大の精子バンク「日本上陸」丸3年のリアル


夫以外の第三者の精子を使い、妊娠へと導く治療を「非配偶者間人工授精(AID)」という。おもに100人に1人の割合で発症するという無精子症の夫を持つ夫婦、レズビアンのカップル、シングルの女性がその対象で、ドナー(提供者)から預かった精子を凍結保存し、AIDを望む人たちに提供する機関を精子バンクと呼ぶ。

原油高&コロナ禍で精子も値上げ
ただし、最近は精子にも値上げの波が押し寄せてきた。クリオス社は「値上げ額は非公表」とするが、伊藤氏によれば「過去3年間で数回、精子の価格を引き上げている」という。その理由の一つが、原油高に伴って精子ストロー(精子用の凍結保存容器)などの原材料費が高騰していること。もう一つはコロナの影響だった。

「コロナ禍で世界的に(精子の)注文量がかなり増えました。それは、会食やイベントなどが制限されるなか、出会いの場がなくなったり、家族の大切さを知ったりして、シングルの女性を中心に『子どもを持ちたい』という意識が高まった影響があると考えられます」

「一方、精子の供給を増やすには、ドナーの方にデンマークや米国などにある弊社の拠点へ来て頂き、定期的に精液を採取する必要があるのですが、コロナの影響でその機会も減りました」

https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/1ef5db00d71ef1d2eb7aaa5342f271c452aac132&preview=auto