「勝つためにどうしたらいいのか、監督、コーチが考え抜いてくれている中での決断ですから。そもそも文句を言っても仕方がないし、チームの得にもならない。文句を言う暇があるなら、準備した方がいい。自分はそういう考え方です。だから、レフトに関しても前向きにやっています」


昨秋から有事に備えて左翼練習を開始。沖縄自主トレ、春季キャンプ期間中も暇を見つけては左翼に向かった。4月下旬に負傷した左膝への負担を考えれば、まだ三塁には戻りづらい状況。わずかな可能性にも準備を怠らなかった数カ月間が今、効いている。

 「あの時に練習しておいて本当に良かった。少し練習するだけでも全然違うので。もちろん、まだ他の外野手と比べて練習量が少ない。打球の追い方やフェンスまでの距離感も、もっと練習しないといけない。浜風はもちろん、雲の状況も確認しないといけないし、薄暮の時は注意が必要。まだまだ全然ですけど、外野守備を担当する筒井コーチや近本がポジショニングとかを細かく指示してくれて、本当に助かっています」