子どもや妊娠中の女性が熱を出した時に医師から処方される代表的な薬、解熱鎮痛剤の「カロナール」。アセトアミノフェンを主成分としています。

 この薬、現在、需要に対し生産が追い付いていないというのです。

 製造販売元の「あゆみ製薬」によると、「カロナール錠200・300・500」について厚生労働省と限定出荷に向けた調整に入ったということです。

 先週半ばからカロナールの注文が前年同月比で3倍にまで急増する日もあり、原薬は調達できていても製品化する工程が追い付かない状態だというのです。

 他社の製品でアセトアミノフェンが含まれた市販薬もドラッグストアで販売されてはいますが、カロナールの不足が何らかの影響を及ぼすことも考えられます。

 あゆみ製薬は「イブプロフェンやロキソニンなどほかの主成分による代替薬の周知などに努めていく」ことも検討しているということです。