0001それでも動く名無し
2022/08/01(月) 12:49:48.36ID:wk+sraxc0『大丈夫か?ちゃんと仕事としてやらんと』と言うと『すいません、今動かしている額は小さくしているので、ちょっと時間があるんです』とよく分からない言い訳をする。
『ほんなら、お前が預かっている金のうちから、いくらか戻しておいてくれ』と言って、いくばくかは戻してもらったんですよ。
ある程度まとまった額なんですけど、それを日本円の現金で持ってくるから、余計に怖くなって」
A氏と連絡が取れなくなったのは、それから数日後のことだった。
「A氏のトレード仲間に聞くと、彼も連絡が取れないというので、そこで“飛んだ”ということがわかったわけです。
急いで戻ってきたお金を皆で分けてから、方々を探し回りました。するとA氏が地方の実家に帰っていたことがわかったんです。
別のトレーダーに協力してもらって、彼に僕らから逃げてきたという芝居を打ってもらいました。
誘い出したところで僕もその場に現れたんです。ファミレスで朝までA氏と話しましたが、お金は無いと言う。
ネット口座も仮想通貨のウォレットもその場で見せてくれたのですが、本当にすっからかんでした」
木本が今まで見ていた利益の出ているトレード画面は何だったのか? A氏は当初「トレードに失敗した」と言っていたがそれすらも嘘だった。
「話せば話すほど辻褄が合わなくなってきて、最終的に、僕に見せていたトレード画面が全部『デモ画面』だったと白状したんです。
つまり実際はトレードしていない“練習用の画面”を見せていたんです。愕然としましたよ。トレードどころか何も運用していなかった。