シーズン開幕前、大勢は即戦力の先発候補として大きな期待を寄せられていた。それにも関わらず、桑田コーチはなぜ大勢の先発が難しいと感じたのか?

「そのフォームだと1試合は持つかもしれないけど、1カ月、3カ月、半年、1年は持たない。プロ野球はずっと投げ続けなきゃいけない。1球にすごくエネルギーを使ってしまうので、車でいうと1試合135球分のガソリンが入っているとしたら、大勢の場合は30球くらいでそのガソリンが切れるくらいのエネルギー消費。僕にはそう見える。120%の力で1球1球投げるように見えていたので、クローザーが適任かなと思っていました」(桑田コーチ)

こうしてオープン戦で大勢のリリーフが試されることになった。

3月6日の日本ハム戦。首脳陣の目が光る実戦のマウンドで、大勢はわずか12球、1イニングを三者凡退に抑える好投を見せる。

すると、指揮官の考えが変化。「監督に『やっぱり大勢はクローザーでいこうか』と言っていただいて、『ありがとうございます』と。そこで監督が大勢をクローザーに任命するという話をされたんですね」(桑田コーチ)

以前からクローザーに憧れていた大勢は、この決定を素直によろこんだという。

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