【8月15日】彡()()「今日は…やきうが…」
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野球など行われるはずもないほどに日本は混迷を極めていた。
2022年より少し未来。
新種のウイルスの蔓延によって、国家機能が崩壊しつつあるのだ。
このウイルスに感染した者はもれなくショートを守り2塁打を打ちやすくなる。
そしておまけに自我を失って他者への加害欲求が増大し、
口淫を強要したり、強く噛みついたりするようになるのだ。
この特性より血液感染するウイルスは瞬く間に大半の日本人を廃人化させた。
ウイルスに対する抗体が巨人の4番の唾液、通称「ガーゴイルの雫」から得られると判明し一時は経口ワクチンが作られていた。
しかし抗体を作れる唯一の人物の唾液が枯れて使いものにならなくなり、
ワクチンによる感染抑止は不可能となってしまったのだ。
(後継者も立てられたが暴力事件を起こして捕まった)
このままだと全ての国民が2000安打を達成してしまうという絶望感が日本を包んでいた。 ワイは恋人であるムネと共に感染者から逃げ続けている。
「ワイさん、この辺りは人の気配が無いので大丈夫そうです。」
感染者しかいない都会を捨て、郊外の廃れた建物を転々とする生活だ。
「ここなら鍵もついてるし、窓から見つからないようにすれば大丈夫そうやな」
ワイ達は朽ちたコテージを今日の宿に決めた。
安心できる場所を見つけても、食料や水のことを考えるとずっとは留まれない。
幸いにもしばらくの分の食料は見つけていた。
「ゴクゴク、ほら、ムネも飲んで」
ヤクルト1000は特に貴重な栄養源だ。
ワイとムネはいつも1本を半分ずつ分けていた。
「ムネ、口についとるで、とったるわ」
白い飲みこぼしがわずかに付着したピンクの唇がいやらしい。 「んっ」
ワイはそのまま唇を奪った。
その勢いで彼に抱きつき、大きな体を撫で回す。
「ワイさん…アカンすよ…体力温存しないと…」
「ここで2泊はできるやろ…今日くらいさせてや…もう何日も…我慢できへんて」
「…入れるのは無しっすよ…」
ムネは乳首が弱い。
軽く爪先で刺激すると声を押し殺しながらワイに強く抱きついてくる。
その仕草が愛おしく、乳輪を撫でて焦らしたり、時々急に強くつまんだりした。
「んっ…乳首ばっかりアカンすよ…Yさんのも…」
すでにそそり立ったワイのペニスを大きな両手で包みこみ優しくしごいてくれる。
「ああ…気持ちええよ…もっと気持ちよくなろうや…」
ワイ達は寝転がりシックスナインの体制になった。
互いのペニスが互いの口に含まれると、もうそこからは止まらなかった。
外に出られず娯楽も無い閉鎖空間で、しばらく禁欲を強いられていた男達が愛し合うのだ。
一晩だけの約束は忘れ、何度も日が暮れ登るまで、二人は数え切れないほどの絶頂を迎えた。 数日後。
新たな食料と宿を探し歩いていたワイ達は絶対絶命のピンチに陥った。
感染者に遭遇し、ワイ達は近くにあったドーム球場に逃げ込んだ。
ドーム球場は通常、密閉性能が高く、感染者から隠れるのにはうってつけであった。
しかし不幸なことに、今回逃げ込んだ球場はドームなのに壁に大きな隙間が空いていたのだ。
「舐めてよ…」「一緒に帰ろう」「噛むぞ」「ブス」「550万払うから」
意味不明な言葉を喚く感染者達が呼応しあい、球場に集まってくる。
壁の隙間からとめどなく入り込んでくる大量の感染者達が止まらない。
Y達は逃げ場を失い、グラウンドの中央にまで追いやられていた。
「あと3分もすれば到達されそうです」
「…ムネ、お前と会えてワイは」
「やめてください!諦めるなんてアカンすよ、Yさんらしくない」
でももう、何も手段が無いのだ。 「ひとつだけ、助かる方法があるかもしれません」
ムネは携帯電話を取り出した。
人里離れた山奥にも関わらず、奇跡的に電波がつながるようだ。
「…もしもし、監督」
ムネは誰か監督という人物に電話をかけている。
「俺を、巨人にトレードしてください」
そういうことか。
今の巨人にムネが入れば間違いなく即座に4番に抜擢される。
巨人の4番になれば、抗体を作ることができる。
「でも…ムネ、そんなことしたら…」
「俺はいいんすよ、ワイさん、巨人の俺でも応援してくれると?」
「アホ!当たり前じゃ!お前と一緒にいられるなら、虚カスにでも松尾にでもなったるわ!」
その後すぐにムネとファン1万人のトレードが成立した。
「じゃあ…」
ムネが唇を差し出す。感染者の群れは目前まで迫っている。
Yは静かに唇を重ね、ムネの温かく少し甘い唾液を飲み込んだ。 数週間後。
ムネの抗体のおかげで感染のパニックは収まりつつあった。
ワイも脱出する際に噛まれた跡は消えないが、感染はしなかった。
巨人に入ってしまったムネであったが、もうすぐポスティングを使うそうだ。
日本を救った英雄なのだから断られる可能性は0とのことだ。
ワイも一緒に渡米して、彼の生活を支えるつもりである。
ふと、ポケットの中の小さな紙を取り出す。
ワイ達が助かったのは、このお守りがあったからかもしれない。
これはワイの友人の文字職人に書いてもらった「波」という字である。
波というものは、寄せてはまた返す。
どれだけ苦しく悲しい波が押し寄せても、それはいつかは引くものだ。
ワイ(Y)は、これからも大切な人と共に生き続けていきたい。
この愛はどんな波にも流されないだろう。
HAPPY END ちな2022年の8月15日はやきうあるで
8:00 納豆vsずんだ
10:30 うどんvs博多ラーメン
13:00 とり天vs味噌カツ
15:30 琵琶湖vs出島 顔文字つけて分かりやすく会話調にした方がええかな
その方がもっと見てもらえるやろ >>24
やっぱここでやるならSS形式にせんとあかんか 気持ち悪いしセンスないよ
多分高校大学友達いなかったでしょ
そういうとこだよ >>25
SS形式なんて文才無いやつの逃げ道でしか無いやろ
面白かったからこのままで頼むわ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています