相次ぐ怪我人や、思わぬ不調、またコロナ禍で選手が離脱していく厳しい状況の中ではあるが、チームとしては変化を受け入れるタイミングにもなる。現在の先発ローテーション投手7人の中に、20歳の髙橋宏斗投手と19歳の上田洸太朗投手が食い込んでいる。ただそれはチャンスを与えられただけでなく、成績も髙橋宏投手が13試合4勝4敗防御率2.53、上田投手が4試合0勝3敗防御率3.43と期待の持てる成績を残している。それに対して谷繁氏はこう分析する。

「将来的にはローテーションにしっかり入ってきてもらいたいピッチャー。特に髙橋宏斗は、ドラゴンズのエースになる器だと思ってます。髙橋、上田、小笠原を中心に、大野、柳がついていくような先発投手陣になると強力になってくると思うんですよね」

野手も、8月13日のスタメンを見ると8人中3人(岡林勇希選手、石垣雅海選手、土田龍空選手)が23歳以下となっており、去年の基本のスタメンを見ると若手と言えるのは21歳の根尾選手1人で、ここ一年でも大きく変化し出しているのがわかる。その変化について谷繁氏はこう指摘する。

「これは自然な流れで。厳しい言葉ですけど今までのレギュラーだと勝ててなかったわけです。(今まで)Aクラスにギリギリ入るようなチーム状況だったので、勝てるチームのレギュラーを作っていかなきゃいけないと立浪監督は考えていると思っています」

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