記者「激震って言葉は地震の被災者に対して配慮がない」
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首をかしげざるを得なかった。ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が特例2022で出場選手登録を抹消された7日のことだ。
「激震」
村上が不在となるチームをそう表現する記事が、目に飛び込んできた。それも複数掲載されていた。
すぐに違和感の原因は分かった。チームの中軸である村上が離脱するのは痛恨だ。
だが、比喩表現であるにしろ、激震という言葉はそぐうのだろうか。
https://www.sanspo.com/article/20220816-N25PNAUULZJI3A2VNIQDWKAG74/ 「激震」とは、気象庁が1996年に震度階級が改定されるまで用いられていた震度階級。
全8段階で「烈震」の上、最も激しい震度を示す表現が「激震」。震度7以上に相当する。
いくら比喩表現とはいえ、村上が特例2022で抹消されたチームに合う表現なのかは疑問符が付く。
最も違和感を覚えたのは地震に関連する比喩であることだ。 2016年4月14日。村上の地元、熊本で震度7の大地震が発生した。当時、九州学院高の2年だった村上は練習後に自転車で自宅に帰る途中に下から突き上げられるような揺れに襲われた。
3年後の19年4月14日に東京ドームで特大の本塁打を放った村上は「本当は地震のことをいうのは嫌なんです」と前置きしながら、
「揺れの恐怖。一日一日、生きているということを感じていました」と言葉を選びながら、何とか絞り出していた表情に地震の恐怖を一片を感じ取ることができた。 わざわざ地震を連想する比喩表現を使う必要があったのか。93年に生まれ関東で育った自分にとって大地震の経験はない。だが、相手の気持ちや考えを想像することはできる。
配慮とは想像とも言える気がする。村上だけでなく、他チームの主力が新型コロナウイルス感染で離脱した際にも「激震」の2文字が頻繁に使われている。
日本は列島付近にある4つの大陸プレートに囲まれ、地震による多大な損害を受けてきた。
それは選手や関係者にも少なくはないと「想像」する。見えないその先にあるものまで「配慮」できるような記者でありたい。(横山尚杜) こういうしょーもない個人の感覚で言葉狩りってはじまるんよなあ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています