混戦のパリーグから脱落危機を迎えているのがロッテだ。8月に入って4勝8敗と大きく負け越し、借金5に。12試合で36得点と低調な打線が苦しい戦いの一因になっている。

ドラ1ルーキー・松川虎生は高卒新人捕手で史上4人目の開幕スタメンマスクをかぶり、4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)では佐々木朗希とのバッテリーで完全試合を達成。その後もスタメンで出場して球宴にも初出場するなど期待以上のパフォーマンスを見せているが、「ドラ1の先輩たち」の働きぶりは物足りない。

大きな才能を秘めている安田尚憲、藤原恭大らチームの主軸を担わなければいけない選手だ。勝負の夏場で彼らの活躍に期待したい。

※記録は8月18日現在

【選手データ】安田尚憲 プロフィール・通算成績・試合速報


・安田尚憲
今季成績 82試合出場、打率.246、2本塁打、18打点、0盗塁 
通算成績 327試合出場、打率.231、17本塁打、134打点、2盗塁

和製大砲として期待が大きいが、今季のアーチは6月1日のヤクルト戦(神宮)で放った2打席連続アーチのみ。高卒の同期で1位入団したヤクルト・村上宗隆に大きく水を開けられ、昨年まで伸び悩んでいた日本ハム・清宮幸太郎も自己最多の13本塁打をマークしていることを考えると寂しい数字だ。

首脳陣の期待は大きい。今季は四番で20試合スタメン出場している。履正社高では通算65本塁打を放ち、逆方向にも長打を打てるのが大きな魅力だったが、プロ入り後は試行錯誤を重ねて豪快なスイングが鳴りを潜めている。「不動の四番」に座ってほしい選手だ