見事な演奏ができるのも、厳しい鍛錬があるからだ。山岸さんは「私たちはたくさんの曲目を演奏します。本当に短期間で楽譜を『バッ!』て見て、勉強しないといけない。昔の私なら絶対無理と思っていたでしょうが、人間できるようになるものなんですね」と、しみじみと話す。

 今回は実に30曲以上を用意した。実は2回戦は約20曲を準備していたが、大阪桐蔭の攻撃時間が長くなり、使い切ってしまった。そこで、梅田監督は「同じ曲を何回もやっては、演奏しているこちらも、聞いてもらっている人たちもつまらない」と考え、一気に曲目を増やしたそうだ。ファンサービスにも熱心である。
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