巨人は18日、DeNA戦(横浜)に3―4で敗れ今季4度目の同一カード3連敗を喫し、阪神と同率4位で並ばれた。

先発の戸郷翔征投手(22)が佐野恵太外野手(27)に1試合2発を浴び、DeNA球団新記録の本拠地14連勝を許す屈辱。原監督監督(64)は「競った状態で勝たないと。かなりしんどいが、何とか乗り越えないと」と手短に語り会見を切り上げた。

シーズン終盤に差し掛かり、顕著なのが原監督が推し進めてきた有望若手選手の〝降格〟。坂本勇人内野手(33)が1軍離脱中に遊撃を守ったプロ2年目の中山礼都内野手(20)が17日に登録抹消。同4年目で5本塁打の増田陸内野手(22)も15日に降格している。

この裏には原監督の「ある〝ノルマ〟がクリアできる見通しになったことが大きい」と球団スタッフは裏事情を明かす。

原監督は昨オフに3年契約を更新。全権監督として、親会社からは全幅の信頼を得ているものの、再契約初年度でも「最下位はダメ。責任問題は避けられない」と尻に火がつき始めていた。

そこで指揮官は若手積極起用に路線を変更。これは「上位に食い込めなかった際の免罪符にするつもりだった」とチーム内ではささやかれている。

しかし、悩める主砲・岡本和真内野手(26)を外して第91代4番に据えた中田翔内野手(33)が、7試合で打率・385、2本塁打、7打点と組み替え大成功。エースの菅野智之投手(32)と坂本の投打の両輪も戦線復帰したことで焦る必要もなくなり、若手はお役御免となったわけだ。

もっとも、メンバーが揃ってきた途端に3連敗で、最下位の中日と3・5ゲーム差。大逆転Vどころか上位チームの背中は遠のくばかり。残りは32試合となっている。

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