安倍元総理大臣の事件が起きる前、旧統一教会の元信者や家族の支援活動をしている「全国霊感商法対策弁護士連絡会」には、1か月に1、2件程度の相談が寄せられていましたが、事件以降の7月8日から8月9日までの、およそ1か月間には100件余り相次ぎ、相談が急増しました。

相談の内容の多くが金銭トラブルに関するもので、「過去にした献金を返してもらいたい」というものや、「遺産相続を話し合う親族の中に信者がいて、どう使われるか心配だ」というものもあるということです。

一方、「世界平和統一家庭連合」、旧統一教会は高額の献金をめぐる金銭トラブルについて8月10日の記者会見で、「2009年に一部の信徒が検挙されて以降、社会的、法的に問題になる行為をしないようコンプライアンスの徹底に努めてきた。1998年に係争中の民事訴訟は78件あったが、ことしは5件に減っている」と説明しています。
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/87877.html