0001それでも動く名無し
2022/08/21(日) 20:09:44.69ID:07ikJ5pG0研究チームは今回、ニホンザルの脳内における「内側前頭皮質」の腹側部を対象とした、
局所的な脳機能の阻害実験を行いました。
MFCは、高度な認知や情動機能をつかさどる大脳皮質の中で、前方部の内側面に位置します。
情動や社会性、意欲の制御に深くかかわっており、とくにMFCの腹側部は、うつ病患者において
機能異常が生じる場所として指摘される部分です。
この領域の機能を阻害する方法として、チームは、非侵襲的な脳活動の操作法である
「経頭蓋磁気刺激」を用いました。TMSは、頭皮に配置したコイルに電流を流して、
急速な磁場の変化を起こすことで、頭蓋の外側から脳内に微弱な電流を与える脳刺激法です。
本研究では、ニホンザルのMFC腹側部を標的に反復してTMSを与え、同領域の神経活動を抑制し、
一時的な機能障害を誘発しました。その結果、飼育ケージ内におけるサルの行動に大きな変化が
見られました。
普段のサルは、ケージ内を元気に動き回ったり、毛づくろいをして活発に過ごすのですが、
TMS後は、そうした行動がパッタリとなくなり、うつむいてじっと座っていたり、時には
地面に横たわるなど、活発性が著しく低下したのです。
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