藤浪先輩から託されたバトンは、しっかりと受け取った。阪神ドラフト1位の森木大智投手(19)が、デビュー戦となる28日の中日戦へ向け意気込んだ。


森木「ランナーを出したら結構嫌なバッターが多いイメージがあるんですけど、そんなことを気にせず(ストライク)ゾーン内で真っすぐで押していけるよう、ファームでやってきたことをしっかり出したい」

一歩ずつ、着実に、階段を上がってきた。実戦での対戦を通じ、プロの打者を抑えるためには7~8割の力感で投げることの重要性を痛感。「(2軍戦での登板を重ねるごとに)力みが減ってきて、ゾーンで勝負できたら抑えられるんだと分かった。それをここ(1軍)でできるかどうか」と勝利へのポイントを明かした。

矢野監督からは改めてマウンドでの心構えを説かれた。「今の自分はこれが通用して、こういう事が足りていないんだなとか何か分かればいい。俺自身も楽しみにしているし、ファンの皆さんも森木の初登板は注目度も高いと思う。それを力に変えて、思い切ってやってくれたらそれで十分」。勝敗を度外視できるほど、豊かな将来性が光る。猛虎の未来を担う19歳。大器の片りんを見せつける時がきた。