原告は、アバターの姿で動画投稿する「バーチャルユーチューバー」(Vチューバー)の女性。
SNS上で人気を集め、ツイッターのフォロワーは100万人を超える。

アバターへの中傷で自身の名誉を傷つけられたとして、プロバイダー側に投稿者の個人情報の開示を求め、提訴していた。

判決によると、女性を話題にするために設けられたネット上の無料掲示板に昨年5月、「仕方ねぇよバカ女なんだから」「母親がいないせいで精神が未熟なんだろ」と投稿があった。

この投稿について、被告のプロバイダー側は「アバターに向けられたものだとしても、女性へのものとはいえない」と反論していた。

判決は、アバターの言動は、女性自身の個性を生かし、体験や経験を反映したものだとし、女性がアバターで表現行為を行っている実態にあると指摘。

「侮辱の矛先が表面的にはアバターに向けられたものだとしても、アバターで活動する者に向けられたと認められ、名誉感情を侵害されたのは女性だ」と認めた。


https://news.yahoo.co.jp/articles/2ae8b9b07baa287bc8dec43d593c9bce364b4867