訴状によると、男性は2003年4月、パティシエとして同社に入社。勤務は早朝から深夜に及び、休日は週1日しかなく、時間外・休日労働が342時間になる月もあった。しかし、残業代はほとんど支払われず、男性は21年4月、長時間労働が原因で「そううつ病」と診断され、1か月半の休職を余儀なくされたという。

 同社は、伊丹労働基準監督署から18年1月と21年1月の2度にわたって、労働基準法違反で是正勧告された。しかし、その後も改善せず、今年1月に法人としての同社と幹部2人が同法違反容疑で書類送検された。

 男性側は「残業代の未払いは入社以来続いている。運営会社は2度も是正勧告されたのに放置し、悪質だ」と主張している。

 同社と幹部2人は今年7月、不起訴(起訴猶予)となっている。同社の代理人弁護士は取材に「答えられることはない」としている。


なんでこれで不起訴やねん…