マルポーズしてる場合か

 2002年に長嶋茂雄氏(86)の後を継いで初めて監督に就いた原氏は“第3次政権”の4年目を迎えた。在任通算15年でリーグ優勝9回、日本一3回という実績があるが、長期政権の弊害も見える。

「コーチの阿部(慎之助)も桑田(真澄)も、モノを言えていないでしょう。それでは強くなりません。

 私が原に厳しく言うのは、後任監督として長嶋に推薦したのが私だから。野球人のお父さん(東海大監督だった原貢氏)に相談できる無垢な若者として期待した。ただ、お父さんが(2014年に)亡くなっておかしくなったね」

 求められるのは「厳しさ」と広岡氏は強調する。

「私は厳しい監督だと選手から嫌われていた。西武時代も選手は“優勝してあの監督に文句を言わせないようにしよう。それで胴上げで1、2の3で落としてやろう”と頑張った。今の巨人にそういう空気があるのか。丸(佳浩、33)が本塁打を打って、監督が一緒にマルポーズをやっている。水原(茂)さんや川上(哲治)さんが同じことをすると思いますか。誰かがホームランを打ったらベンチで他の選手が悔しがるのが巨人だった。

 戦力のある巨人で勝てない原は、辞めて弱いチームの監督として勉強すればいい。それで日本一になれば拍手喝采です」

 その去就はどうなるか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ef61960b974c63c9db0880f423ba688d9aa8fcce