先ほどお話しした暢子を含め、比嘉家に関しては演じる俳優さんの顔を思い浮かべながらキャラクター作りを進めていきました。

ただ長男の賢秀(竜星 涼)は、僕の父親がベースにあるんです。というのも、父も比嘉家と同じく四兄妹かつ妹が三人いたんですよ。

なので賢秀のキャラクターは、父の人物像を物語の時代と舞台に当てはめながら考えていきました。破天荒な感じや彼にまつわるエピソードも、やんちゃな性格だった父から着想を得ました。

賢秀は親孝行のために行動したことが、いつも裏目に出てしまう。結果としてトラブルメーカーにはなっていますが、家族を思うあまり空回りしているだけなので、悪いやつではないんです(笑)。
https://www.nhk.or.jp/chimudondon/topics/interview/02.html

だが、当初は賢秀のキャラクターは企画になかったという。

「実は企画段階では一度、『若草物語』や谷崎潤一郎の『細雪』のような4姉妹が想定されていたんです。
兄への設定変更は、『マッサン』を手がけた脚本家・羽原大介さんのアイディアです。羽原さんのお父さんが男1人、女3人という4きょうだいだった。身近でその様子を見てきたので、関係性がイメージしやすかったのだとか」(小林さん・以下同)
https://news.yahoo.co.jp/articles/63bb1ce114da2bee174b57891808fc0bd74a8ea7