( ^ω^)がアルファベットを武器に戦うようです←まさかショボンがスパイだとは思わなかったよな
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375 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2007/08/31(金) 16:29:19.78 ID:kWWtgkGx0
オオカミ城に残していた兵は五千。
その全員が裏切ったのだろうか。
いや、恐らく半数程度だろう。
後は不意を突かれて殺されたか、便乗して寝返ったか。
ともかく、あの状況ではもう、ヴィップの兵は存在していないだろう。
今後はどうすべきだ。
やはりオオカミ城の奪還を狙うべきか。
しかし、あの堅城が相手では容易くない。
ウタワレ城には既に伝令を送った。
一万二千の兵を残してきたが、すぐに引き上げるように、と。
あの城は恐らく、守りきれない。今は兵の命のほうが大事だ。
夜になって、やがて朝になった。
馬を潰さないようにだけ気をつけながら、ひたすら駆け続ける。
そしてようやく、ミーナ城に到着した。
どうやらまだ兵はいるようだ。
城壁に人並みが見える。
(;´ω`)「ハァ、ハァ……ショボン大将……ギコさん……」
城に駆け寄った。
疲労困憊、呼吸も苦しい。
それでも伝えなければ。裏切りの事実を。
――――伝えなければ。 385 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2007/08/31(金) 16:30:40.76 ID:kWWtgkGx0
伝え――――なければ――――。
(;゚ω゚)「……お……?」
なんだ。
これはいったい、どういうことだ。
何が、起きているのだ。
ただ、呆然としてしまった。
目の前の、光景に。
見上げる城壁。
降り注ぐ雨。
真っ赤な真っ赤な、血の雨。
城壁を、転がり落ちる。
ギコの、首。 419 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2007/08/31(金) 16:32:16.54 ID:kWWtgkGx0
(;゚ω゚)「お……お……お……」
首から幾滴も落ちる血液。
まるで、涙のように。
そのギコの体を、抱え込む男。
首を、切り落とした男。
今まで、自分の何もかもを託してきた――――
――――最も、信頼していた男。
(´・ω・`)「実に、長かった。あまりにも、長すぎた」 476 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2007/08/31(金) 16:34:08.02 ID:kWWtgkGx0
ギコの体を、投げ落とした。
無表情のままで。
ショボン=ルージアル。
まさか、まさか、まさか――――!!
そんな、バカな。
(´・ω・`)「しかし、終わった。やっと終わってくれた。さぁ、ラウンジの天下がやってくる。天下はもう、すぐそこにある」
高笑い。
耳を、劈くような声。
信じたくない、信じたくない。
しかし、疑いの余地もない。
本当に、裏切ってしまったのだ。
ショボンが、ラウンジに。 515 :第70話 ◆azwd/t2EpE :2007/08/31(金) 16:35:40.19 ID:kWWtgkGx0
(;゚ω゚)「う……」
それだけが、恐ろしいほどの、絶望するほどの、真実――――
(;゚ω゚)「うああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
わけも分からず、咆哮した。
何も、考えられなくなってしまった。
第70話 終わり
~to be continued ルジアールがなんかアナグラムで敵国とか指摘されてなかったっけ? 余所規制で消さなあかんかったけど、文章力すごいんやこの作者
空白や改行をめちゃくちゃ上手く使っとる >>10
無償でVIPで投下してたのがゴロゴロいたんだよな
なろうとか比べ物にならん才能の集まりがいたんだ >>9
多分裏設定とかもそこまで考えて書いとるやろな >>9
うらぎる uragiru rugiaru ルージアル ドクオ生存ルートも考えてたんだろうけど読者予想して仕方なく没にしたんだろうな ヒッキーヘンダーソンとかいう元ネタの割にトロそうな奴 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています