岡名市消防局は3日、岡名東駅前で倒れていた23歳の女性、松岡由美枝さんが心細鼓動停止症候群で死亡したことを明らかにした。

当時、松岡さんは駅前で電車の痴漢防止を訴えるデモを8~10人規模で行っていた。そんな中3日午後1時頃、突然松岡さんは胸を手で押さえ倒れ込み、心肺停止の状態となった。偶然付近にいた休日中の30代男性警察官が119番通報をしたが、救急隊員が到着する前に駅に備え付けられていたAEDをもってきたものの、使用しなかったことを明らかにした。警察官は消防隊員に「AEDの使い方は警察学校で習っていたので知っていた。だが、若い女性に使うのは抵抗があり、痴漢防止のデモを行っていたので、もし助かったら後から訴えられるかと思った」と語っている。

松岡さんの母親は取材に対して「本当は助かるはずの命が救えなかったのは悔しい。警察官はたとえ後から批判されたとしても人を助けるのが仕事じゃないのか」と訴えた。

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