上司からのパワーハラスメントが原因でうつ状態になったのに対策を講じなかったとして、京畿道内のウクライナ人女性(27)が9日、ソウル市内の物資輸送会社に対し、550万ウォンの損害賠償を求める訴訟を京畿道地裁に起こした。

 訴状によると、女性は2018年8月から、同社の京畿道内にある事業所で契約社員として勤務。20年1月ごろから上司の男性課長によるパワハラが始まり、有給休暇の取得を否定されたり、理不尽な叱責(しっせき)を受けたりし、「野良犬」「早く帰りや、ウクライナ」といった暴言も浴びせられたという。女性は21年5月、うつ状態と診断された。