弥生時代の「最古の文字」、実は油性マーカーの痕? コンタミか

田和山遺跡の石製品。中央のやや左側に黒い付着物がある=松江市提供

「国内最古の文字」とも指摘されていた弥生時代の石製品にあった黒い付着物を、奈良県立橿原(かしはら)考古学研究所
(同県橿原市)などのチームが分析したところ、現代の油性マーカーの痕だとみられることが分かった。
コンタミ(コンタミネーション、試料汚染)の可能性があるという。10日に千葉市で開かれる日本文化財科学会で発表する。

石製品は松江市の田和山遺跡で出土。弥生時代中期後半(紀元前後)のものとみられ、長さ9センチ、幅7・5センチ。
2005年の調査報告書では砥石(といし)と考えられていたが、福岡市埋蔵文化財センターの久住猛雄さんが20年、
使用痕などから硯(すずり)と推測。付着物は墨で書かれた文字の可能性があると学会で発表した。

国内で書かれた文字とすれば国内最古の例となるとも考えられ、新聞やテレビで報道されていた。
https://www.asahi.com/articles/ASQ98672NQ98PCVL00B.html


https://www.asahicom.jp/imgopt/img/de51cf94ba/comm/AS20220908002698.jpg