提訴したのは、ウクライナ国籍の27歳の女性です。訴状によりますと、女性は2018年から「アカギヘリコプター」の奈良市にある基地で契約社員として働いていましたが、
上司から「お前は何もしていないのに何で給料をもらっているの」などと度重なるパワハラを受け、上司への挨拶を拒否すると「野良犬」と言われたということです。

2020年に録音された上司とのやり取りでは、「野良犬と一緒。挨拶できひん奴は野良犬と一緒や、俺からしたら気持ち悪い。」などの音声が記録されていました

訴状では、ロシアのウクライナ侵攻をめぐるやり取りにも触れています。

女性が、ウクライナ法で反逆罪に問われる可能性があるため、ロシアとの取引業務について避けたいなどと申し出ると、上司は「仕事を選ぶ人間」とメールを送付したり、女性に聞こえるように「ウクライナも悪い」などと発言したということです。
女性は当時勤務していた会社に対し、慰謝料などおよそ550万円の損害賠償を求め、奈良地裁に提訴しました。会社側は「弁護士に対応を任せている」とコメントしています。

記者会見に臨んだ女性は「あの日の言葉は今でも響いています」「もう少し人間として扱ってくれると期待していたが、そうではなかった」などと、声を詰まらせながら話しました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f7aa0a1060910b347dbb9cc847ec7fe0a1108bc0