「お前、オチと仲悪いんか?」
 では、この人はどう思っていたのか。ミスターオリオンズにして当時は何かと落合との不仲が噂されていた有藤道世が振り返る。

「みんな『お前、オチと仲悪いんか?』て言うてくるけど、7歳も離れて仲悪いも何もないですよ。85年は僕自身晩年で、オチはもはやパ・リーグの4番。当時チームの柱はオチや。やってもらわな勝てない、そういう存在ですからね。キャンプで『振らない』と我を通したことも、反面、絶対に成績を残さなきゃならない責任が伴う。昔のプロはみんなそう。オチはこれ以上ない成績で応えたんだからね。誰よりも命がけだったろうね」



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