2018年は2軍で87試合に出場し打率.246、3本塁打19打点の成績を残したが、1軍出場機会はなかった。チームは日本シリーズで広島を破って日本一に輝いたが、第7戦が終わってわずか20分後に、携帯が鳴った。「戦力外しかないなと」。この時期に球団事務所に呼び出される意味は分かっていた。

「正直、高卒3年目で怪我もしていなかったので、自分の中で『マジか』というのはありました」

 悔しさはもちろんあったが、1番は驚きだった。毎年多くの選手をドラフト指名するソフトバンク。選手層は厚く、選手個々には結果がシビアに求められる。同期で、同じく高卒の黒瀬健太内野手、小澤怜史投手にも戦力外が通告されていた。2人は育成で再契約。茶谷にも育成契約が打診されたが、環境の変化を求めて断りを入れた。