「誰もあの話題には触れないけれども、みんな心の中では気になって仕方ないという異様な雰囲気がここ数日続いています」。こう語るのは巨人の番記者である。“あの話題”とは、坂本勇人(33)の「中絶報道」のことだ。今や球団内で完全な“腫れ物”扱いになってしまったという坂本。番記者たちが思い返すのは1年前の光景だという。

【現場の写真を見る】坂本の「かみつき」騒動の現場となった宮崎市内の歓楽街・西橘通り

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記者たちの間で話題に上る「母親」

「練習中もつい、どんな様子なんだろうと思って坂本に目が行ってしまいます。坂本も視線をひしひしと感じているんでしょう。誰とも絡まず黙々と一人で練習しています。そんな様子を見ていると、1年前に日ハムから移籍してきたばかりの頃の中田翔を思い出すんです。あの時もまさにこんな感じでした」(番記者)

 9月9日に文春オンラインが報じた、坂本勇人の「中絶トラブル」は凄まじかった。坂本は独身者。無理やり女性が望まぬ行為を強いたわけではない。だが、記事ではLINEという動かぬ証拠とともに彼の歪んだ女性観や性癖が暴かれてしまった。

「球団広報や原監督は一言も坂本の話題には触れません。こっちも聞かないし、空気は重いなんてもんじゃありません。ただ記者たちの間では『彼の女性依存はお母さんが関係しているのかな』って話によくなります」

 坂本が巨人に入団して間もない2007年6月に母親を小腸がんで亡くしている。

「母子家庭で3人兄弟を育ててくれた母親への思いは相当深かったようです。その寂しさを埋めたくてオンナ遊びがやめられないのかなって」
お立ち台が嫌い

巨人の“腫れ物ポジション”は坂本勇人に…若手と「早出練習」に励む中田翔は評価急上昇
すっかり評価が見直された中田翔
 普段から記者と積極的にコミュニケーションを取るタイプではないので、いま何を考えているかはよくわからないという。

「“お騒がせしてすみません”といった殊勝な姿勢は感じられません。醜聞が出る度のことですが、“プロなんだから結果がすべて”と思っている節がある。囲み取材の時もちょっとでも嫌な質問をされたら、生返事を繰り返して『もういいですか』ってすぐに切ってしまうし、ヒーローインタビューにも面倒くさがって出たがらない。ワガママで独善的なタイプなんです」

 ワガママで独善的。それはまさしく日ハムで暴力事件を起こして移籍してきた中田翔(33)の評価だった。だが、いま周囲の中田を見る目は完全に変わったという。

「岡本に代わり4番に座ってからも成績は絶好調です。14日には2戦連続となる21号を放った。でも、それだけじゃない。彼は人への接し方がガラリと変わりました」