2009年8月の衆院選で民主党が大勝し、自由民主党が下野。自民党の野党時代に安倍晋三との関係が深まる。2010年2月6日、世界戦略総合研究所は、都内で開いたシンポジウムに安倍を講師として招き、安倍は「保守再生」をテーマに講演を行った[3][2]。

2012年、世界戦略総合研究所は、同年9月の自民党総裁選を見据えイベントを企画。同年4月30日、安倍、妻の安倍昭恵、側近の今井尚哉、世界戦略総合研究所長の阿部、同事務局次長の小林幸司、同筆頭理事の加藤幸彦らは高尾山に登り、安倍の捲土重来を祈願した[3][2]。

同年12月の衆院選を経て安倍が首相に就任すると、阿部は翌2013年2月、エマヌエル阿部有國の筆名で『安倍政権の強みがわかる―日本 [精神] の力』(平成出版)を出版。同書においてこう記した。

何とか保守政権を樹立すべく私なりに努力してきた。そしてその中心人物は安倍晋三氏でなければならないと決めてきた。これは単に相応しい人物というより、天の摂理から見て安倍晋三氏であるべきだと感じたからである[9]。
2014年12月の衆院選に際し、阿部と小林は、世界日報社社長の木下義昭、同政治部長の早川一郎、世界平和女性連合支部の事務局長らとともに文部科学大臣の下村博文を支援した[10]。