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帝国データバンクが、特集企画「アニメ制作業界動向調査(2022)」を公開。「アニメ市場は2年連続で縮小」と、苦境を伝えています。

【画像】配信市場は過去最高の930億円を記録

 資料によると、2021年のアニメ制作市場の規模は2495億8200万円で、前年の2633億円から5.2%減少しています。その背景にあるのは、コロナ禍による制作の遅延や見合わせ。放映タイトル数の減少に伴って仕事の量も減り、多くの制作会社が減収や前年並みの売上高水準にとどまったといいます。

 コロナ禍の影響が緩和された2022年の市場については、一転して増加するとの見通し。ただ、制作遅延となった作品の繰り延べも多く含めたうえでの数字ゆえ、過去最高だった2019年の水準には届かず、アニメ制作市場は頭打ちの傾向がみられるとしています。

 制作会社の売上動向では、全体で増収が31.8%、減収が36.1%。損益面では赤字企業が39.8%となり、前年の38.9%を上回って過去最高を更新しました。人手不足による受注の制限に加え、人件費や外注費の増加もあり、減収効果も重なって赤字となった企業が多かったといいます。