>>412
一般的にWARは投手より野手の方が高くなりやすい傾向がある。2013年のWAR上位10人の内、投手の人数はfWARが2人、rWARが3人と野手に比べて少ない。

日本の選手や(低学歴な)ファンの間では「勝敗は殆ど投手力で決まる」という通説が浸透していることもあり、しばしば投手WARと野手WARの比較について疑問視する声がある。

投手の貢献度について、セイバーメトリクスの祖ビル・ジェームズは自身が提唱するWin Sharesにおいて、守備における投手の責任は60%~75%としており、攻撃と守備の重要度を概ね48:52と設定している。
彼の理論を適用すれば、野手の攻撃責任(100%)=投手の守備責任(70%)+野手の守備責任(30%)となるため、1試合の貢献度は野手の方が大きくなるのである。ただし、1人あたりの責任は全ポジション中で先発投手が最も大きい。

WARの枠組みではリプレイスメントレベルの設定に依るものの、MLB全体のWARが約1000であるのに対して配分は野手600投手400となっている。