どんな時でも背中を押してくれていた空間が、その夜だけは違った。「言葉は悪いかもしれませんが、あの日だけはホームなのにスタンドがみんな“敵”に見えましたね」

 8月14日の中日戦(京セラドーム)は終盤まで4対4の熱戦だった。同点の9回、岩崎の名がコールされると場内に響いたのは守護神の登場を喜ぶ歓声だけではなかった。直近の同6日の広島戦(マツダ)で3点リードを守れず4失点(自責0)で逆転サヨナラ負け。ホームを包んだ“アウェー感”は、その救援失敗が多少なりとも影響していた。

 「ネットとか記事とか、外からも“岩崎は9回じゃない”という声も耳に入ってきていたので。そういうものも含めてスタンドにいる人は、誰も自分がここ(9回)で投げることを求めていないんだなと。プロに入って初めての感覚。メンタルに影響してしまった」

https://news.yahoo.co.jp/articles/90c7f8c7f103842ee7387abc9cdb3c6acd3617ac