0001それでも動く名無し
2022/09/21(水) 03:30:28.82ID:qpgI2TK70誰がブンデスリーガで優勝するとか、世界の強豪チームが展開する戦術だとかに興味はない。私は日本から来た24歳のワンダーボーイが、フランクフルトでどう成長していくかが知りたい」
これまでに複数のフットボール関連の著作を出版している51歳のロナルド・レング氏は、ドイツ誌『Spiegel』への寄稿で、鎌田について「彼を見ているだけで幸せになる」とその稀有なタレント性を称えている。
このように熱烈に鎌田への思い入れを記したラング氏は、「2019年8月1日、サッカーが見たいという息子に付き合ってヨーロッパリーグのフランクフルト対フローラ・タリンを観戦」して才能に出会い、「撃ち抜かれた」と明かしている。
「ただのパスの受け渡しだった。背番号40のアイントラハトの選手は、素晴らしい繊細さでボールを受けて取め、巧妙なテクニックでパスを出していた。彼の動きには信じられないほどの軽快さ、楽さがあった。
まるで身体を持たずに、崇高とも思えるセンスとフィーリング、きらめくメンタリティのみで生きているかのようなプレーだった。こんなものはめったに見たことがないと思った。彼はフィールドで地面から離れ、浮遊しているかのように楽々と、そして堂々としていた」
ラング氏はそれ以来、鎌田のことを追い続けているという。試合の中継を見るだけではなく、生観戦するために往復1600kmのドライブをしたり、ジャーナリスト仲間、フットボールファンとその凄さを語り合ったりしているそうだ。
「友人にはバイエルンやドルトムントを好きなように、彼が好きなのか?と聞かれる。だが、私はファンではない。彼を慈愛に満ちた目で見ているが、同時に冷たく分析的な視点からも見つめている。つまり、私はカマディスタだ。鎌田研究家といえばいいだろうか」
「彼がボールに触ると、試合全体が変わる。ホッフェンハイム戦(2月6日)では50メートル近い正確なパスを繰り出した。フィリップ・コスティッチはこの恣意的なパスを受け取った後、アンドレ・シウバのゴールをお膳立てした。別の試合で、鎌田はエリア内の3人をドリブルで翻弄した後、素知らぬ顔で中央のFWの前にボールを送った。ゴールに背を向けた状態で『何もできないだろう』と思う場面でも、しれっとヒールパスを送るのだ。
世界にはもっと効率的でもっと優れた選手はいる。それでも鎌田は、ボールに触れた瞬間に特別な存在に見える。彼はサッカーにおいて最も難しい部分、アイデアを吹き込むということをマスターしているからだ」