エンゼルス・大谷翔平(28)に新たな移籍先候補が浮上した。

 ア・リーグのお荷物球団であるタイガースである。先月、成績不振を理由にアル・アビラGMを解任したタ軍は日本時間20日、ジャイアンツのスコット・ハリスGMが編成本部長に就任したと発表。同氏は2012年から19年までカブスの運営部門で主に編成業務を担った。18年に副GMに昇格し、当時の指揮官で今季途中にエ軍監督を解任されたジョー・マドン氏とはコーチ人事や補強、戦略などの議論を重ね、信頼関係を築いた。

「デトロイト・フリープレス」など地元紙によれば、今季限りで契約が切れるA・J・ヒンチ監督の去就は白紙となり、新監督の人選を一任されているハリス新GMが来季監督としてマドン氏を招聘する可能性もあるという。

 タイガースは昨オフ、昨季まで3年連続2ケタ勝利の左腕ロドリゲス(前レッドソックス)、メジャーを代表する遊撃手のバエス(前メッツ)らの獲得に総額300億円を超える大型補強を行いながら、56勝91敗の勝率.381。首位ガーディアンズと24ゲーム差でア・リーグ中地区最下位だ(数字は20日現在)。すでにレギュラーシーズン敗退が決まっているとはいえ、これは右腕マイズ(25)を筆頭に若手選手に故障者が続出したことが響いた。地区優勝した14年を最後に再建モードに入り、選手育成に力を入れてきただけに、若手の逸材は豊富だ。

 来季終了後には今やメジャーで最大の不良債権と化したミゲル・カブレラ一塁手(39=8年総額約356億円)との契約が満了する。元々、資金力のある球団だけに、資金的にも大谷獲得に支障はない。

 マドン氏は、大谷の起用法に関する制限を撤廃し、リアル二刀流を実現させた。早ければ来季にも大谷は再び、名将との共闘が実現するか。
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