高温のサウナで汗をたっぷりかき、冷たい水風呂へ。ほてりを冷やしてからは外気浴。
イスなどに腰かけてぼーっとリラックス。
サウナ好きにとって、この「ととのう」状態は、何よりも心地よい時間である。

だが、疲労の専門家で「東京疲労・睡眠クリニック」院長の梶本修身医師は、疑問を呈する。

理由をこう解説する。
「高温の空間で大量に汗をかくため、脱水症状や熱中症をおこしやすくなります。
脳温度が上昇し自律神経がオーバーヒートすると、血圧や心拍、体温などの調節機能が低下し、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが生じます。
そんな状態で水風呂に入ることは、心臓発作のリスクをさらに高めることになります」
そして、「サウナは百害あって一利なし……せめて一利ならあるかもしれない、というくらいの認識です」と続ける。