原監督、辞表提出していた 「借金フィニッシュ」「本拠地負け越し」と球団史上初、2年連続の屈辱も…強い慰留で続投決断 避けられない来季への影響

巨人・原辰徳監督(64)が2年連続V逸と4年ぶりBクラス低迷の責任を取り、球団に辞表を提出していたことが3日までに分かった。強い慰留を受けて続投を決断したものの、来季の組閣や戦力補強への影響は避けられず、通算17年目となる原巨人は不透明さを増してきた。

昨オフに新たに3年契約を結んだ際には「一応3年という年数をいただき、頑張りますということになりました」と〝一応〟を強調し、常々「巨人の監督に複数年契約などあってなきもの」と口にする原監督は責任を痛感し辞表を提出。山口オーナーの強い慰留で撤回したというが、滅多なことではファイティングポーズを崩さない全権監督が、一度は身を引く意思を示した意味は重い。チーム再建への熱意減退と映れば、コーチ人事や補強戦略の停滞は必至だ。

振り返れば夏場以降、自ら選手に積極的にコミュニケーションを取る指揮官が、試合前練習中にほとんど周囲と交わることなく独り思いにふける光景が増えた。チーム作りで最も重視してきたベンチ一丸の体制も整えられたとは言い難い。紆余曲折を経て来季も指揮を執る運びにはなったが、この重苦しい空気を一掃する次の一手は、今オフのうちに示されるのか。(片岡将)

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