滋賀県警東近江署は7日、同県東近江市の嘱託職員の女性(65)が宇宙ステーション勤務の外国人男と名乗る何者から現金計約440万円をだまし取られる詐欺事件があったと発表した。

男女の機微に触れ、寂しさに付け込む「国際ロマンス詐欺」で、同署は「SNSで知り合った相手が交際を持ちかけて送金を要求するものはすべて詐欺だ」と注意を呼びかけている。

同署によると、女性は今年6月28日、写真・動画共有SNSを通じて国際宇宙ステーションで勤務している外国人男と名乗る者と知り合った。

以降、メッセンジャーアプリLINEを通じて、「日本に来て人生をスタートさせたい」「私が日本に着いたら結婚してくれませんか」「1000回言っても伝わらないけど言い続ける。愛している」などとメッセージが届いた。

8月ごろになって、地球に戻るためのロケット費用、地球や日本への着陸料などの名目で現金を要求され、信じた女性が8月19日~今月5日の間、5回にわたり、現金計約440万円を指定された銀行口座に入金した。
しかし、その後もさらに現金を要求されたことから不信感を抱き、警察に届け出たという。

https://www.sankei.com/article/20221007-EC63FVOZOFL2ZNQOHQYKDEGJ54/