日銀の黒田総裁、道半ばで退任へ 金融緩和の出口見えず

日銀の黒田東彦総裁(77)の任期が8日、残り半年となった。
就任以来9年半にわたって景気を支える大規模な金融緩和を続けてきたが、
物価上昇率を2%で安定させ、それに見合う賃金増も実現する目標の達成は見通せない。
交代が確実視されており、道半ばでの退任となる。後継者は金融緩和からの出口を探るという重い課題を背負う。

 黒田氏は、辞職した白川方明前総裁(73)の後を継ぎ2013年3月20日に就任した。
1カ月もたたない4月9日と、その5年後の2回再任され、任期満了の23年4月8日まで務めれば、在任期間は10年を超える。

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