【悲報】アニメーター「今の主流の『神作画アニメ』のどこが面白いのかわからない」
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――手掛けたい理想のアニメ像みたいなものは?
アニメーターA 佐々木さんはどうか知らないですけど……僕は、今の主流のアニメを面白いって思ってないんです。アニメーターになってから面白いと思った作品はほとんどなくて、好きなのは子どものころに見ていたものが多いです。富野由悠季監督、出崎統監督、古橋一浩監督、望月智充監督作品は好きなものが多いですね。
――最近主流のアニメはどういったところが合わないんでしょうか?
アニメーターA 基本的に「作画アニメ」が全然好きではないんです。「良いアニメ」は良い作画と内容が結びついて、ちゃんと相乗効果として良いものになってる。仕事だから作画については詳しいですが、別に「作画アニメ」って面白かった試しがないので。
佐々木 トータルで作品として面白くあるべきで、突出した「神作画」が作品のためになるとは限らない。クリエイターの顔が見えるかどうかも、本来作品の良しあしには関係ないことですし。
アニメーターA そうですね。面白ければ、作画なんて普通ぐらいで良いんです。作画が悪目立ちしすぎて、むしろ内容がぶれることもある。アニメオタクの人ほど、そこら辺が割と盲目な人が多い。だから同世代の監督とも意見がぶつかることが多いです。 ――どういった問題があるのでしょう?
アニメーターA 制作さんはアニメーターを評価する立場にもかかわらず、絵について分かってないことが多いんです。絵描き視点での「こうだったら助かる」ではなく、派手な場面をつなぎ合わせた作画MADみたいな、素人でも分かるような何かすごいものじゃないと評価できない。
佐々木 そういった見識のなさによってできあがるのが、作監が10人も20人もいて、もはや作監が原画をやり、総作監が作監をやっているのでは? という現場です。
アニメーターA あれは結局制作さんが、その場限りの工程表を進めたいがためだけに使えない人でも適当に入れて、それを後から他のスタッフが無理やりフォローして、フォローして……っていうのをひたすら馬鹿みたいにさせているという。
佐々木 もちろんスケジュールがそもそも破綻していたり、腕があるアニメーターへのツテがないといった現実的な問題もあるとは思いますが。結果的に、無駄の極みのような制作工程になってしまっている。
アニメーターA ちゃんとレイアウト上で空間が取れて、芝居が足りていて……といった技能が無視され、「絵がきれいでキャラクターが似ている」「過剰に動いている」ことだけが評価されがちな現状は問題だと思っています。
その結果、アニメーターの側も本来一番重要なレイアウトや芝居などの要素に力を入れるより、キャラクターがレイアウトの段階で整っている事に注力しすぎてしまうし、それしかできない人が重用されている。あるいは作画監督も、キャラクターの顔はきれいに直すのに、空間内での整合性は全然直せていなかったり。それではもうアニメーターではなく「お化粧屋」ですよ。そもそもその原因として、デスクやプロデューサーにアニメーターの本来の意味での良し悪しを見分けられる人が稀、というのもありますが。 ちゃんと動かないならわざわざアニメなんか見る必要ないよね スレタイしか読んでないけど映像表現として楽しいって言う価値観はないのか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています