https://news.yahoo.co.jp/articles/d01081bd74974217bf9cecd7119c6099ad956a3b
ハルキウ州のバラクリヤ郊外。ここは、最初に解放された主要な街の一つだ。  乳製品工場で働くヤロスラウ・ジャナシヤさん(31)は9月6日の朝、自宅前の通りを走る5人くらいの兵士を目撃した。  「ライフルを放り投げてしまうほど急いでいましたからね」  ロシア軍がバラクリヤ一帯を占領したのは3月初旬。ジャナシヤさんの地区ではロシア兵は学校に陣取り、その後は住民が避難して空っぽになった一軒家などに住み始めたという。  ただ、ジャナシヤさんには、彼らが「プロ」の兵士には見えなかった。それが、ウクライナ軍が進撃を始めると、驚いて逃げた理由だと思っている。  バラクリヤ一帯では、ロシア兵は撤退の際、軍用車両や大量の弾薬、武器も残していったという。それゆえ、「ロシア兵はまたすぐに戻ってくるのでは」と考えた住民もいたほどだ。