試合中のベンチに視線を送ると「雰囲気」を具現化してくれる選手たちがすぐに見つかります。

 その代表が大田泰示選手。三浦監督は「ファイターズ時代から持っている力は知っていましたが、ベンチでの元気な声が、ここまでとは」と感謝の言葉。
遠藤拓哉メンタルスキルコーチからは「大田さんは、そのままで良いです」と言われたそうです。

 6月30日の阪神戦では9回同点のタイムリー、二塁打の後、嶺井博希選手のライト前ヒットで“神走塁”と語り継がれるタッチをかわしたサヨナラのホームイン。
チームメイトから大量に祝福の水を浴びました。8月9日の同じ阪神戦では完投した今永昇太投手に白星を贈るサヨナラヒットと、夏場横浜スタジアム17連勝の流れを見事に作った一人です。

「思うところがあったとしても、ベテランが率先して声を出すチームは強い。ベンチスタートでも出場している時と同じ様に集中する。
しっかり試合を見ていれば声は出ます」と自身の野球観を話す大田選手。
牧選手の事も気に留め「しんどい時もあると思います。でも悔いが残った打席の後も率先して声を出している。森敬斗選手をはじめ若い人たちも、牧の背中から何かを感じているはず。感じた選手が1人でも多いほど、チームは強くなる」と。

 ベイスターズの未来図が見える様です。