市民生協「ならコープ」(奈良市)で、食料品などの共同購入などに使われているシステムに大規模な障害が発生していることが13日、わかった。商品の受発注をできず、組合員に配達できなくなっている。ならコープは「サイバー攻撃の可能性が高い」とみて、奈良県警に被害届を出した。

 ならコープの広報部によると、システム障害は9日早朝に判明。組合員からの商品受注、納入業者への発注を担うシステムがダウンした。県内10カ所にある店舗でも、クレジットカードやスマートフォンでの決済ができなくなっている。共同購入向けの商品発注もできず、14日~11月4日分を配達できない状況という。

 外出の買い物が困難な組合員には、牛乳や卵などのセットの予約販売を検討している。

 ならコープは「これほど大規模なシステム障害は初めて」といい、対策本部を設置。原因究明や組合員への電話連絡などの対応に追われている。ならコープの組合員は県内に約28万人。このうち、共同購入利用者は約11万2千人にのぼる。

 システム障害に関する情報はならコープのサイト(https://www.naracoop.or.jp/別ウインドウで開きます)で。(伊藤誠)

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