山梨県南アルプス市の老人ホームで入所者の女性(80)が暴行されて死亡した事件で、強制性交致死罪に問われた市川三郷町上野、無職丹沢一貴被告(43)の
裁判員裁判が14日、甲府地裁(三上潤裁判長)であった。検察側が懲役18年を求刑、弁護側は同14年が相当と主張し、結審した。判決は20日。

 検察側は論告で、「全介助が必要な被害者に対し軟骨が折れるほどの強さで首を絞め続けた」と指摘。「なすがままに性交に及ぶもので極めて悪質」とした。

 弁護側は、丹沢被告が犯行後、女性に心臓マッサージや人工呼吸といった救命措置を講じていたなどと主張した。

 この日は、女性の長女が「大切な母を亡くしただけでなく、魂まで汚された。法律上可能な最も重い刑で処罰されることを希望します」と意見陳述した。

 起訴状などによると、丹沢被告は同施設職員だった昨年8月5日夜、老人ホームのトイレで、女性の首を腕で絞めるなどして意識を失わせた
上で性的暴行を加え、窒息死させたとされる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2821ae32d972b71c2a59fe1db9c2f8acc327b06d