阪神は15日、デイリースポーツ評論家の岡田彰布氏(64)が第35代監督に就任すると発表した。岡田新監督は評論家として健筆をふるったデイリースポーツに率直な心境を明かした。

 「楽しみしかないわ。不安があったらやれへんよ」と岡田氏。2008年以来となるタテジマ復帰に「早く中に入って見てみたいな。(08年に退団して)外からしか見てないから、選手たちがどういう姿なのかを知りたい気持ちが強いな」とチーム合流の日を待ちわびた。

 チームは自身が指揮を執った05年を最後にリーグ優勝から遠ざかる。岡田新監督は「いや、簡単に『優勝する』なんて言えへんよ。現実として17年間も優勝できてないわけやから」。いばらの道であることは覚悟の上だ。現実を直視しつつも、猛虎復活への使命感は強く持っている。

 「最終的な目標としてあるのが優勝やな。そこに行くために、本当に優勝できるチームを作っていく」

 近日中に行われる就任会見で具体的な指針が明かされる予定。タイガースを愛し、タイガースで育ってきた新指揮官が虎党にこれ以上、歯がゆい思いはさせない。愛する猛虎のため、死力を尽くす。