「靴も、お金も、マットレスも盗まれた」ロシア軍キャンプの絶望的な様相

最近ロシア軍に動員されたとみられる匿名の男は歩きながら、彼らがいかに劣悪な環境に置かれているかを淡々と説明する。
動画に映っている兵士は全員ハンティ・マンシースクの出身だという。ハンティ・マンシースクは、ロシア中西部の都市でハンティ・マンシ自治管区の行政の中心地だ。

このキャンプでは窃盗が横行し、病気も流行っているという。動画の冒頭、兵士は「テニスシューズも軍靴も持っていない」と語る。
数人が寝床にしているテントには暖を取るためのストーブが一つしかなく、それも「何の役にも立たなかった」と言う。

「私の声はしゃがれてひどいし、兵士の半分は風邪をひいてしまった」

テントからはさらにマットレスまで盗まれたが、(窃盗は)生き残るための唯一の方法だから仕方ないと力なくつぶやく。
テントから離れるとストーブも盗られかねないと警戒する。

このようにキャンプ内では盗難が絶えないにもかかわらず、上役にはまるで力になる様子がない。

「副官には『私はお前のママかパパか? 自分で見つけろ』と言われた」
https://news.yahoo.co.jp/articles/269f7179bd866c6ddc85713be93492261bd8b897