日本による植民地支配期の強制動員被害者として戦犯企業を相手取り訴訟中の金玉順(キム・オクスン)さんが16日、亡くなった。93歳だった。1929年に全羅北道群山市で生まれた金玉順さんは国民学校(小学校)6年生だった1945年4月に女子勤労挺身(ていしん)隊として軍需企業・不二越の工場に動員され、同年11月に帰国した。金玉順さんは不二越を相手取り起こされた損害賠償請求訴訟について報道を通じて知り、2015年4月から訴訟に参加してきた。この訴訟は2019年1月18日、ソウル高裁で原告勝訴の判決が下されたが、不二越側が上告して3年以上も大法院(最高裁判所に相当)で留め置かれている。

 金玉順さんの死去により、不二越を相手取った訴訟の原告のうち生存者は10人になった。 祭壇はソウル市鍾路区敦化門路9街キル(道)12-2に設けられた。遺族の意志により葬儀などは行われない。
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